「開き」とは何でしょう?

いきなりですが質問です。
手帳・スケジュール帳だからこそ求められる機能といえば何でしょうか?

あまりにも漠然とした質問で驚かれたでしょうか?もちろん、タイトルにも関係しています。
ここでご説明したいのは「製本」についてです。
手帳は毎日毎日、何度も何度も開いては閉じるものです。ですので、少なくとも1年間は使い続けられる耐久性が必要です。
一方で、スケジュール帳には予定や実績、考えたことなど、たくさんのことを書き込みます。この時、大事になってくるのがタイトルにある「開き」です。

見ていただいた方がわかりやすいので、画像でご説明しましょう。


こちらは文庫本を開いた状態で撮った画像です。これは「無線綴じ」と呼ばれる製本方法で綴じられています。接着剤を使って背の部分に紙を固定しているようなイメージです。
では、スケジュール帳を同じように撮ってみましょう。


おわかりになりますでしょうか、手帳の方が根元(ノド)の部分がより開いています。これは「糸かがり綴じ」と呼ばれる製本で、ページの束を糸でかがって繋ぎ合わせた後、のりで固める綴じ方です。これは強度も高く、かつ、ページを180°開くこともできます。
上の文庫本のようなものだと文字を書き込むときに置いた手が安定しないですし、根元(ノド)の部分には非常に書き込み辛いです。
最近は無線綴じにもいろいろな種類があり、開きの良いものも出てきています。糸かがり綴じは糸と接着剤を両方を使うこともあり、手間もかかりますが、それでも「軌跡手帳」は、伝統的な製本方法である「糸かがり綴じ」の手帳をお届けしています!

ぜひ、「軌跡手帳」のこだわりをみなさんにも実感していただきたいです。